最寄りの駅近には安売りスーパーがあるし、
歩いて1分のところにコンビニもある。
隣りまちには大型スーパーのe-martもある。
でも、時間があれば近くの古びた市場でぶらぶら買い物するのが好きだ。
鍾路にある広蔵市場なんかは、有名になっちゃって観光客であふれかえっているけれど、
こういう生活密着型の市場は、わりと古めの町ならまだまだ活用されている(と思う)。
通りがかるだけで辛い。
基本は、道路の地べたを活用。
お惣菜はだいたい赤い。
魚は比較的高いな、と思ってしまう。
一人暮らしではなかなか手が出ない。まず量的に。
よく買うパン屋。
朝行けば焼きたてが手に入る。ほんとにおいしい。
そして風景。
大規模団地育ちが多い韓国の友人たちは、むしろ、こういう伝統市場で買い物をしたことがほとんどないと聞いて、ちょっと驚いた。
大型スーパーのガラガラ押す「カート」が大量消費経済を生んだ、と聞いたことがある。
カートがあると大量に買う。すると車が必要になる。車が売れる。すると駐車場が必要になる。スーパーは大型化する。品物が増え、大量消費化する。
例外なく伝統市場は苦しい状況なはずだ。
じつを言えば、野菜などは特に新鮮でもないし、
乾物は何年ものホコリにまみれていたり。
まあ衛生に敏感な人には、市場はなじまないかも知れない。
でも古いタイプである私は、こういうところの方がなんとなく安心する。
暮れなずむころ、この路を通ると、法事(チェサ)のたびに実家に満ちていたおかずの匂いがする。
それで、いつもほんのちょっとノスタルジックな気分になる。
2014/05/27
言葉をちゃんと身につける方法。
先週、恐れ多くも、大学の授業で話す機会を得た。
ピースボートの活動の話をすることになったのだが、日本では何度かそういう機会があったから慣れているものの、韓国語で話をするとなるとさすがに、緊張する。
それなりに準備したものの、従来の怠けグセ故、リハーサルを何度もきっちりやるところにいたらず、プレゼンテーションと原稿一回読みでいざ本番。
自分では、それなりにできると思っていたし、それなりに話せたと思っていた。
終わった後、その授業の受け持ちに先生と、インターンの子に尋ねてみたところ…反応が微妙。
先生が比較的率直に言ってくださるタイプで幸いだった。
「内容は良かったのですが」という前置きの上で、曰く、話がいろいろ散らばってまとまりがなかった、強調点がなく淡々と進んでしまった、そして、言葉がたどたどしいので長い文章を話すと前後の文脈がつかめず、聞くことに集中しなければわかりづらかった。と。
がびーん。
確かに思い返してみれば、自分でも「言葉を紡ぎだすこと」に必死で、流れに強弱をつけることもできなかったし、
上手く表現できない言葉をごまかすように、だらだらと喋ってしまった部分もあった。
何より、学生たちが自分の喋りをどれほど受けとめてくれているのか、そこに気を配る余裕もなかった。独り言に等しかった。
初めて、歯噛みするほど悔しく思った。自分自身に。
いままで、会話レベルでは「わたしネイティブスピーカーじゃないんで言葉がぎこちないけど勘弁してくださいね〜」という簾に隠れて、ごまかしていた自分を感じた。
言葉がちゃんとできないことを常にコンプレックスに感じながらも、真っ向から指摘されると無駄に傷ついたり、いじけたりしていたのだ。
別に、必ずしも発音ただしく流暢に喋るために練習する必要はない。
ただ、言葉を自分のものにするためには。
人前で話すことが、何よりも力になるのだ、ということを、今更ながら改めてわかった。
見返すのは怖いけれど…これから、録画された自分のプレゼンを繰り返し見て、練習しなきゃ。
ピースボートの活動の話をすることになったのだが、日本では何度かそういう機会があったから慣れているものの、韓国語で話をするとなるとさすがに、緊張する。
それなりに準備したものの、従来の怠けグセ故、リハーサルを何度もきっちりやるところにいたらず、プレゼンテーションと原稿一回読みでいざ本番。
自分では、それなりにできると思っていたし、それなりに話せたと思っていた。
終わった後、その授業の受け持ちに先生と、インターンの子に尋ねてみたところ…反応が微妙。
先生が比較的率直に言ってくださるタイプで幸いだった。
「内容は良かったのですが」という前置きの上で、曰く、話がいろいろ散らばってまとまりがなかった、強調点がなく淡々と進んでしまった、そして、言葉がたどたどしいので長い文章を話すと前後の文脈がつかめず、聞くことに集中しなければわかりづらかった。と。
がびーん。
確かに思い返してみれば、自分でも「言葉を紡ぎだすこと」に必死で、流れに強弱をつけることもできなかったし、
上手く表現できない言葉をごまかすように、だらだらと喋ってしまった部分もあった。
何より、学生たちが自分の喋りをどれほど受けとめてくれているのか、そこに気を配る余裕もなかった。独り言に等しかった。
初めて、歯噛みするほど悔しく思った。自分自身に。
いままで、会話レベルでは「わたしネイティブスピーカーじゃないんで言葉がぎこちないけど勘弁してくださいね〜」という簾に隠れて、ごまかしていた自分を感じた。
言葉がちゃんとできないことを常にコンプレックスに感じながらも、真っ向から指摘されると無駄に傷ついたり、いじけたりしていたのだ。
別に、必ずしも発音ただしく流暢に喋るために練習する必要はない。
ただ、言葉を自分のものにするためには。
人前で話すことが、何よりも力になるのだ、ということを、今更ながら改めてわかった。
見返すのは怖いけれど…これから、録画された自分のプレゼンを繰り返し見て、練習しなきゃ。
2014/05/24
選挙キャンペーン。
来る6月4日に、統一地方選挙が行なわれる。
セウォル号事件の対応で政府・与党はそうとう信頼を失っているものの、
対抗する野党にこれといった希望も見られないまま、選挙の盛り上がりを期待するのは厳しそうだ。
という、新聞的な感想はさておき。
5月22日から公にはじまった選挙キャンペーン。
ついつい、日本のそれと比較して見てしまう。似ているけど非なりでおもしろい。
以下、単純な街頭キャンペーンの観察日記。
まず、
でかいんだよね…看板が。
これでもか!と言わんばかりの横断幕。
と思ったら、見上げればさらに上がいた。
「○○をよろしくお願いしまーす!」の声が完全に交じりあってる。
対抗馬ぴったり並んでのアピール合戦。
わざわざ税金を無駄にするポスター用掲示板を設置しなくとも、
ありもんで貼っちゃいます。駐車場裏。
セウォル号事件の対応で政府・与党はそうとう信頼を失っているものの、
対抗する野党にこれといった希望も見られないまま、選挙の盛り上がりを期待するのは厳しそうだ。
という、新聞的な感想はさておき。
5月22日から公にはじまった選挙キャンペーン。
ついつい、日本のそれと比較して見てしまう。似ているけど非なりでおもしろい。
以下、単純な街頭キャンペーンの観察日記。
まず、
でかいんだよね…看板が。
これでもか!と言わんばかりの横断幕。
と思ったら、見上げればさらに上がいた。
「○○をよろしくお願いしまーす!」の声が完全に交じりあってる。
対抗馬ぴったり並んでのアピール合戦。
ありもんで貼っちゃいます。駐車場裏。
通りがかる人々は、何かしらああだこうだと言ってます。
街頭で言いっぱなし政治論議ができるというのは、大事なことだと思う。
以上、
選挙戦初日の観察日記。
なお、候補者の名前をそのまま写真に出しているものの、個人的にどこの誰を支持しているというものではありません。
2014/05/10
ご近所美容事情。
とにかく気分転換がしたかったので、一日ビューティー散策計画を試みた。
といっても、カンナムやなんやらの小洒落エリアに行くのにびびって、結局地元で済ませてしまう。
住んでいるところの近くはやたらに美容院が多いけど、値段からみるにそれほど凝ったスタイルは期待しない方がいい気がした。
手近で広めなところに、勇気を出して入ってみる。
いらっしゃいませ〜
と甲高い声で、一瞬夜のお店?と思ってしまった派手めのオンニたちが三人出迎えてくれた。
荷物を預けると、さっさと空いている台に座らされる。
ワタシ初めてのご利用なんですけど。聞かないわけよね、「どんなスタイルをお好みですか?」とか「ふだんヘアケアでお悩みのことはありませんか?」とかさ。
ただひと言「どうなさいます?」と聞かれたから「傷んだ部分をカットで」と言った。
すると、お姉さん、うなずいてハサミだして、手際よくサクサクサクサク。
洗わないのね。ドライカットなのね。そうですよねシャンプー別料金ですもんね。でもそもそも聞かないわけね、洗うのか洗わないかとかさ。
「前髪は?」「あ…き、切って下さい」「重めにですか?」「ハイ」
みごと、ぱっつんと切ってくれました。
(さすがにそれはと思い、こうタテにすいて自然な感じにして下さいと注文したが)
ものの15分くらいで切り揃い終わり、鏡を見るとなんともボサボサな感じ。あー失敗した…これじゃ別の店に行って切り直しかも…と泣きたくなっていたのだけど。
ところが、ブラシを入れてブローが始まると、あら不思議。つややかにキレイにまとまったではないか。
さっきまで「ちっ…」と思ってたお姉さんが急に熟練美容師に思えてきた。
無駄口をたたかぬ熟練美容師のお姉さんは最後にひと言「傷んでますね〜」と。
でもそのためのトリートメントとか、良さげなシャンプーとか、お勧めしたりしないわけね、あくまで…。
そんなワケでトータル30分くらいで済んでしまったヘアカット、12000ウォン(約1200円)也。
※韓国の友人に聞いたところ、普通のオシャレエリアの美容院に行けばちゃんとカウンセリングもするし費用もそこそこするとのこと。あくまで町の美容院の例です。
調子に乗って、家のすぐ近くのずっと気になっていた「エステ」の店を訪ねてみた。
コンビニの上の二階にあるそれは、「女性専用フェイシャルエステ」という看板を掲げているものの外からはまったく何の店やらわからない。でもまあ料金表は掛けてあったので怪しくはないだろうと、思い切ってドアを開けてみた。
中は意外に広々してて、清潔で、真ん中の台に女性がひとり施術を受けていた。
顔は白いパックに覆われ、上半身はぽろーんとむき出しになっている。そのむき出し肌をおばちゃんが一生懸命マッサージしていた。
ドアを開けてすぐに目に飛び込んだ光景がこれだった。
「女性専用」とはいえ、配達のおっちゃんとかが万が一ひょいとドア開けたら、どうするのさ。
あいにくというか、幸いというか(そして全く予想外に)、予約がいっぱい埋まっていて、そこでは何もせずに帰ったけれど。
エステとかマッサージとか、こんな地元でもそれだけ日常的に活用されてるってわけね。さすが。
エステとかマッサージとか、こんな地元でもそれだけ日常的に活用されてるってわけね。さすが。
ソウルの地元密着型リアル美容法を体験したい方は、ぜひ周辺部の町へ。
ハードル高いけどな。
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