2014/05/29

市場(シジャン)の風景。

最寄りの駅近には安売りスーパーがあるし、
歩いて1分のところにコンビニもある。
隣りまちには大型スーパーのe-martもある。
でも、時間があれば近くの古びた市場でぶらぶら買い物するのが好きだ。


鍾路にある広蔵市場なんかは、有名になっちゃって観光客であふれかえっているけれど、
こういう生活密着型の市場は、わりと古めの町ならまだまだ活用されている(と思う)。

通りがかるだけで辛い。



基本は、道路の地べたを活用。


お惣菜はだいたい赤い。


魚は比較的高いな、と思ってしまう。
一人暮らしではなかなか手が出ない。まず量的に。


よく買うパン屋。
朝行けば焼きたてが手に入る。ほんとにおいしい。



そして風景。





 






大規模団地育ちが多い韓国の友人たちは、むしろ、こういう伝統市場で買い物をしたことがほとんどないと聞いて、ちょっと驚いた。

大型スーパーのガラガラ押す「カート」が大量消費経済を生んだ、と聞いたことがある。
カートがあると大量に買う。すると車が必要になる。車が売れる。すると駐車場が必要になる。スーパーは大型化する。品物が増え、大量消費化する。

例外なく伝統市場は苦しい状況なはずだ。
じつを言えば、野菜などは特に新鮮でもないし、
乾物は何年ものホコリにまみれていたり。
まあ衛生に敏感な人には、市場はなじまないかも知れない。

でも古いタイプである私は、こういうところの方がなんとなく安心する。
暮れなずむころ、この路を通ると、法事(チェサ)のたびに実家に満ちていたおかずの匂いがする。
それで、いつもほんのちょっとノスタルジックな気分になる。