2014/05/10

ご近所美容事情。

とにかく気分転換がしたかったので、一日ビューティー散策計画を試みた。
といっても、カンナムやなんやらの小洒落エリアに行くのにびびって、結局地元で済ませてしまう。
住んでいるところの近くはやたらに美容院が多いけど、値段からみるにそれほど凝ったスタイルは期待しない方がいい気がした。
手近で広めなところに、勇気を出して入ってみる。

いらっしゃいませ〜
と甲高い声で、一瞬夜のお店?と思ってしまった派手めのオンニたちが三人出迎えてくれた。
荷物を預けると、さっさと空いている台に座らされる。
ワタシ初めてのご利用なんですけど。聞かないわけよね、「どんなスタイルをお好みですか?」とか「ふだんヘアケアでお悩みのことはありませんか?」とかさ。
ただひと言「どうなさいます?」と聞かれたから「傷んだ部分をカットで」と言った。
すると、お姉さん、うなずいてハサミだして、手際よくサクサクサクサク。
洗わないのね。ドライカットなのね。そうですよねシャンプー別料金ですもんね。でもそもそも聞かないわけね、洗うのか洗わないかとかさ。
「前髪は?」「あ…き、切って下さい」「重めにですか?」「ハイ」
みごと、ぱっつんと切ってくれました。
(さすがにそれはと思い、こうタテにすいて自然な感じにして下さいと注文したが)
ものの15分くらいで切り揃い終わり、鏡を見るとなんともボサボサな感じ。あー失敗した…これじゃ別の店に行って切り直しかも…と泣きたくなっていたのだけど。
ところが、ブラシを入れてブローが始まると、あら不思議。つややかにキレイにまとまったではないか。
さっきまで「ちっ…」と思ってたお姉さんが急に熟練美容師に思えてきた。
無駄口をたたかぬ熟練美容師のお姉さんは最後にひと言「傷んでますね〜」と。
でもそのためのトリートメントとか、良さげなシャンプーとか、お勧めしたりしないわけね、あくまで…。
そんなワケでトータル30分くらいで済んでしまったヘアカット、12000ウォン(約1200円)也。
※韓国の友人に聞いたところ、普通のオシャレエリアの美容院に行けばちゃんとカウンセリングもするし費用もそこそこするとのこと。あくまで町の美容院の例です。

調子に乗って、家のすぐ近くのずっと気になっていた「エステ」の店を訪ねてみた。
コンビニの上の二階にあるそれは、「女性専用フェイシャルエステ」という看板を掲げているものの外からはまったく何の店やらわからない。でもまあ料金表は掛けてあったので怪しくはないだろうと、思い切ってドアを開けてみた。
中は意外に広々してて、清潔で、真ん中の台に女性がひとり施術を受けていた。
顔は白いパックに覆われ、上半身はぽろーんとむき出しになっている。そのむき出し肌をおばちゃんが一生懸命マッサージしていた。
ドアを開けてすぐに目に飛び込んだ光景がこれだった。
「女性専用」とはいえ、配達のおっちゃんとかが万が一ひょいとドア開けたら、どうするのさ。

あいにくというか、幸いというか(そして全く予想外に)、予約がいっぱい埋まっていて、そこでは何もせずに帰ったけれど。
エステとかマッサージとか、こんな地元でもそれだけ日常的に活用されてるってわけね。さすが。
ソウルの地元密着型リアル美容法を体験したい方は、ぜひ周辺部の町へ。
ハードル高いけどな。