自慢じゃないが、身体だけはじょうぶだ。
滅多に風邪もひかない。
だからこそ、こっちの生活でいちばん恐れているのは、体調を崩したりけがをしたりすること。
一応、ちゃんと食べる、ちゃんと寝る、道路はよく見て渡る(けが注意)、など、気をつけて生きていた。
が。
今日はのどが痛い。節々も痛い。昨日、冷房の強い部屋にしばらくいたせいだ。ああ、冷房弱くしてくださいって言えばよかった。
気のせい気のせい、として過ごしていたが、一日の終わりには声がだんだんカスレてきた。
(声が変わると、じつは秘かにうれしくなって抑えたトーンのハスキーヴォイスでやたら喋りたくなるのは、私だけだろうか…。)
帰り道。外は湿気高くむあっと暑いけれど、今日はぜったいに温かいものを食べて帰ろう。カルグッス(手打ちうどん)がいい。カルグッス、カルグッスを食べるぞ。
…と、呪文を唱えながら、まっさきにカルグッスのメニューが目に入った食堂に入る。
カルグッス!それを食べて汗をかけば元気になる、きっと。
カルグッスください!
「あー、今日はカルグッスはきれちゃったよー」
と、あっさり、食堂のアジュンマ。
……豆腐チゲでいいです。
そんなわけで、チゲを食べて、一応汗はたっぷりかいて帰宅。
薬の代わりに、さっき職場を出るときにボス(先生)がくれたカプセル剤を取り出す。
私が体調不良とみて、カオスな研究室のすみっこから探しだしてくださったカプセルは、
「Propolis」と書いてある。
「先生、これプロポリスですよね…。何に効くんですか」
「わからない。ドイツで買ったんだが、疲労回復に効くらしい」
「…何錠飲めばいいんでしょう」
「ここにドイツ語で説明が書いてある。ぼくはドイツ語は読めない」
ありがたく頂いて帰ってきた。きっと高いお薬でしょう。
インターネットで、ドイツ語でメーカーと品名のHPを翻訳機にかけて調べてみたが、結論としては1錠ずつ飲めばいいんでしょう。ということにして飲み込んだ。
明日には治ってますように。
2014/07/27
日本の初夏、韓国の初夏。
初夏の韓国は、日が長い。
6月の終わりから7月にかけては
いつまでもうすぼんやりと明るいので感覚が狂う。
ようやく夕暮れらしきものが降りてきたなあ、と時計を見ると8時半くらいだったりして、びっくりする。
好きな季節は夏だけど、そのうち初夏の夕方が一番好きだ、ということを思い出す。
真夏が始まる前。
ほのあかるい夕方7時、涼しい風が昼間の熱をさらっていく。
仕事をあがって、てくてく歩いて帰っていると、
懐かしいにおいを感じた。
畳のにおい。すいかのにおい。土や草のような、すこししめったにおい。
それは日本の初夏の夕暮れのにおいだ。
ここで感じたのは、幻聴…ではなくて幻臭(??なんと言うのだろう)のような
記憶の中のにおいかもしれない。
おろしてもらった浴衣。蚊取り線香。河原の花火。祭りのヨーヨー。
ポストカードのような型どおりのイメージが、なんともいえず胸にわいては消える。
日本の夏。韓国の夏。
同じような季節なのに、まったく違うなにか。
ここにもきっと、また違う夏の入り口のシーンがどこかにあるのだろう。
まだ見つけられてないけれど。
あかるい夕暮れ。
あちこちの店先には、プラスチックの丸テーブルとイスが置かれて
(たいがいコンビニの前には必ず設置されている)
だいぶ早いうちから、おっさんたちが缶ビールか焼酎をあおってる。
どこかで、じゅうじゅうと肉を焼くにおい。
ビアガーデンとか、わざわざ行くまでもないね。
通りにあふれて賑わう屋外飲み屋街を通りながら
真夏の到来をひそかにたのしみにしている。
(と、これを書いたのは7月のはじめだったが、7月末現在いまさら梅雨のような雨続き。)
6月の終わりから7月にかけては
いつまでもうすぼんやりと明るいので感覚が狂う。
ようやく夕暮れらしきものが降りてきたなあ、と時計を見ると8時半くらいだったりして、びっくりする。
好きな季節は夏だけど、そのうち初夏の夕方が一番好きだ、ということを思い出す。
真夏が始まる前。
ほのあかるい夕方7時、涼しい風が昼間の熱をさらっていく。
仕事をあがって、てくてく歩いて帰っていると、
懐かしいにおいを感じた。
畳のにおい。すいかのにおい。土や草のような、すこししめったにおい。
それは日本の初夏の夕暮れのにおいだ。
ここで感じたのは、幻聴…ではなくて幻臭(??なんと言うのだろう)のような
記憶の中のにおいかもしれない。
おろしてもらった浴衣。蚊取り線香。河原の花火。祭りのヨーヨー。
ポストカードのような型どおりのイメージが、なんともいえず胸にわいては消える。
日本の夏。韓国の夏。
同じような季節なのに、まったく違うなにか。
ここにもきっと、また違う夏の入り口のシーンがどこかにあるのだろう。
まだ見つけられてないけれど。
あかるい夕暮れ。
あちこちの店先には、プラスチックの丸テーブルとイスが置かれて
(たいがいコンビニの前には必ず設置されている)
だいぶ早いうちから、おっさんたちが缶ビールか焼酎をあおってる。
どこかで、じゅうじゅうと肉を焼くにおい。
ビアガーデンとか、わざわざ行くまでもないね。
通りにあふれて賑わう屋外飲み屋街を通りながら
真夏の到来をひそかにたのしみにしている。
(と、これを書いたのは7月のはじめだったが、7月末現在いまさら梅雨のような雨続き。)
2014/07/15
日本語のお勉強。
初めての体験をしています。
人に、日本語会話を教えるという。
人づてに紹介された生徒さんは、
日本の営業マンを相手に仕事をしているので、基本的な日本語はできる女性。
「日本語で商談でも負けないために、もっと上達したい」
という意志で、週2日、仕事の後で個人授業。
見習いたいほど根性のある人である。
主に会話を上達させたいということで、
まずはテキストではなく、自作のレジュメを使ってトピックにまつわる会話や、
そこで出てきた文法、単語、メールの書き方、などをやってみている。
今更言うまでもありませんが、
言葉を教えるって、難しいよなあ。
あらためてこっちが気づかされることがいっぱいあって、勉強になる。
「だから」と「なので」は、どう使い分けるのか。とか。
きっと一度は「国語」の授業(私は「日本語」の授業だったけど)で学んでるんだろうけど、無意識に身につけていること。
(ちなみに「だから」が主観的で理由を追求する意味合い、「なので」が客観的でやややんわりと理由をいう意味合い、だそうだ。)
言葉は、もちろん、文法も単語もとっても重要で基本をしっかりやるのが一番なんだけど、
じつはその言葉の「感じ」= 軽さ重さとか、匂いとか、落ち着く場所とか、
そういうのを汲み取るセンスのある人が、言語の上達は早いのかもしれない。
ちなみに、メール例文をやっていたとき、生徒さんは
「日本語は、あやまることばが、おおいですねー」
といって苦笑い。
そうですよね、すいません。恐縮です。
商売相手は福岡の会社とのことで、
大変エセながら、調べ調べ、博多弁をほんのちょっとだけ伝授してみた。
まじめに「ばりかた」の意味を説くわたし。
生徒さん、真剣にメモ取りながら「いいですね、今度、使ってみます」と。
使用方法はくれぐれもお気をつけ下さい。
人に、日本語会話を教えるという。
人づてに紹介された生徒さんは、
日本の営業マンを相手に仕事をしているので、基本的な日本語はできる女性。
「日本語で商談でも負けないために、もっと上達したい」
という意志で、週2日、仕事の後で個人授業。
見習いたいほど根性のある人である。
主に会話を上達させたいということで、
まずはテキストではなく、自作のレジュメを使ってトピックにまつわる会話や、
そこで出てきた文法、単語、メールの書き方、などをやってみている。
今更言うまでもありませんが、
言葉を教えるって、難しいよなあ。
あらためてこっちが気づかされることがいっぱいあって、勉強になる。
「だから」と「なので」は、どう使い分けるのか。とか。
きっと一度は「国語」の授業(私は「日本語」の授業だったけど)で学んでるんだろうけど、無意識に身につけていること。
(ちなみに「だから」が主観的で理由を追求する意味合い、「なので」が客観的でやややんわりと理由をいう意味合い、だそうだ。)
言葉は、もちろん、文法も単語もとっても重要で基本をしっかりやるのが一番なんだけど、
じつはその言葉の「感じ」= 軽さ重さとか、匂いとか、落ち着く場所とか、
そういうのを汲み取るセンスのある人が、言語の上達は早いのかもしれない。
ちなみに、メール例文をやっていたとき、生徒さんは
「日本語は、あやまることばが、おおいですねー」
といって苦笑い。
そうですよね、すいません。恐縮です。
商売相手は福岡の会社とのことで、
大変エセながら、調べ調べ、博多弁をほんのちょっとだけ伝授してみた。
まじめに「ばりかた」の意味を説くわたし。
生徒さん、真剣にメモ取りながら「いいですね、今度、使ってみます」と。
使用方法はくれぐれもお気をつけ下さい。
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