2013/02/20

寮生活。

ようやく大学に着いたのは夕方5時。
バスの中でずっと考えていたことがある。
わたしは今日の朝8時に、家を出た。「ソウルなんて近いよ、飛行機でたった2時間だもの」と、出発前にさんざん友人家族に言い回っていたのだが、実際のところ家を出てから9時間たっている。空移動以外の7時間は、一体なんなんだ。
やはり近くて遠い国。いろんな意味で。
その意味をもっと深く考えるのは、まだ後の話だ。

これから生活することになる寮は、大学の敷地内にある。
…っていうから、大学の敷地のはずれに寄宿舎棟があるのかと想像していたら、
逆で、通常の講義などを行う校舎の上部に、学生の寝泊まりする部屋を作ったらしかった。
わたしの行くコースの毎日の授業は、ほぼ毎日この棟で行われるという。
部屋を出て3分後には教室でノートを開けるということだ。

これは…
確実に運動不足になりそうな。
できるだけ、せめて階段を使うようにしようと秘かに決意を固める。他にがんばらねばならんことがいろいろあるだろうが。

寮の部屋は3人シェアルームである。
この年にしてシェアルームだ。まあ年齢は関係ないか。
ルームメイトは同じくアジアからの留学生で、ベトナム人とタイ人の女性だという。
あてがわれた部屋のドアをあける。思ったよりずっとキレイで明るい。さすがのオンドル(床暖房)のおかげで室内は暖かい。
そして、超シンプル。
ベッド、机、ロッカーが3つずつ。シャワーとトイレ。以上。
なんだか懐かしい。もともとスタッフとして乗っていた、世界一周する交流の船のキャビンを思い出した。もちろん、船のキャビンよりはこちらの方が広いけど。


しかし、ベッドはあるが寝具がない。
まずは「布団を買う」という課題を遂行し、韓国初日は暮れて行くのであった。