2014/03/15

未熟な韓国語。

韓国語がなかなか上手くなりません。

まあ、「上手に」とか「きれいに」言葉をしゃべるというのが、そもそも疑問。
ということを以前このブログに書いたものの。
→ 「きれいな」英語。

これまで自分が知っていて、使っていた朝鮮語は、
語彙が少ない上に、単語の使い方がぜんぜん違ったり、イントネーションが日本語訛り(というか在日訛り)なので、韓国で使われている韓国語、もっと言えばソウル語、に馴染むのに案外苦労する。

リスニングは、大体9割5分は理解できるようになっている。
ときどき分からないのは、固有のことばや、生活会話に染みついている独特な言い回しとか、俗語・流行語、あとオヤジなギャグ(笑いがずれて気まずいことしばしば)。

韓国語ネイティブの人たちが、わーっと喋っている中にいると、
 みんな、流暢に喋るなあ
 あ、そういう言い方があるのだなあ
と、秘かに感心しながら聞いていたりする。

근사하다(格好いい)、대박(すっごい)、깔끔한(さっぱりした)、굳이(あえて)、알아서 한다(自分でやる)
なんていう、何でもない言い回しも、実は最近覚えた。

リスニングに比べて、トーキングの方が難しい。やっぱり一番は語彙力の問題。
日常会話って、いかにさまざまな表現を駆使して、同じ意味でも違った言い表し方をしているのか。言葉に慣れてしまうと気がつかない。
タクシーを降りるとき、「ここで停めてください」「ここで降ります」「ここでいいです」「あ、この辺で」…どれも自然に使うけど、翻訳すれば全部違う単語を使うことになる。
単語の持ちカードが少ないと、応用が効かない。何気ないことなのにうまい言い表し方ができなくて、もどかしい思いをする。

また、喋り言葉の問題はイントネーション。
別にソウル言葉をぴったり真似しなきゃいけないわけじゃないし、訛っていても通じればいいんだけど。
でも、お店で、銀行で、タクシーで、役所で。二言しゃべれば、ネイティブ言語じゃないと知られる。
そのたびに「あ、外国の人ね」と言われ、何とも苦い思いをする。
その瞬間のザワザワした気分と、「言葉がうまくできなくて恥ずかしい」と感じてしまう自分が、たまらなく嫌なのだ。そんな風に自分自身がとらえる必要はまったくないのは百も承知なんだけど。

まあ、言葉はたぶん、程なく慣れていくもの。
きっと1年もすれば、今よりずっと「流暢な」韓国語を使っているだろう。

ただ、こんなふうにまだ少し不慣れがあって、つっかかりがあるときこそ、
見えてくる言葉の面白さだとか、新鮮さみたいなのが、ある。
慣れと引き換えに失ってしまう、新鮮な言葉のひびきを、まあ今のうちに噛みしめておこうと思ってこれを書いた。