信号待ちの交差点で。
まだ舌足らずだけど一生懸命おしゃべりしている2歳くらいの男の子と、母親。
"나 이제 안아달라고 말하지 않을거야~"
「ぼくもうだっこしてって言わないよー。」
"그래? 약속이야"
「そう? はい、約束ね。」
小指を出したお母さん。
男の子が小さい小指を絡める。
さらにお母さん。
"그래~ 도장~"
「はい、印鑑。」
親指と親指をくっつけあう。
"그래~ 복사~"
「はい、コピー。」
…こ、コピー?
手のひらと手のひらをぺたんとくっつけあう。
ゆびきりげんまんも進化したものだ。
そう、親子の仲でも契約事は入念に。
「もうだっこしてって言わない」という約束に、印鑑を押しコピーまで取られた男の子よ。
大変な契約をしてしまったと後悔しないことを、祈る。